ピレリの新タイヤ開発のため、5チームが昨年仕様のマシン供給に合意
ピレリが2017年のレギュレーション変更に向けたタイヤ開発のテストプログラムを開始するにあたり、5つのF1チームが支援をする体勢にあるという。
ピレリのモータースポーツディレクターを務めるポール・ヘンベリーは、中国GPが開催されている上海インターナショナル・サーキットのパドックで幾人かのF1チーム代表らとミーティングを開き、大きな成果を挙げた。2017年向けのタイヤ開発については交渉にかなりの時間がかかっており、今回の決定は大きく前向きな進歩となった。
2016年のテスト計画には大きく分けてふたつの段階がある。そのうちのひとつはピレリが2015年のマシンを使用し、2017年の技術仕様への適用を見据えたうえで、現在のタイヤサイズでコンセプトのみを進めるというもの。その後、7月下旬から8月上旬にかけて、ピレリは2015年のマシンに2017年の空力パッケージを採用したハイブリッド仕様へとマシンを変更してテストを行う。
2015年のマシン供給と仕様変更に合意した5チームで現在判明しているのがフェラーリ、メルセデス、レッドブル。残りの2チームはウイリアムズ、マクラーレン、フォース・インディアのいずれかになると言われている。また、現在の規定では12日となっているテストの日数も倍程度に増加することが確認されている。
次回のF1コミッションのミーティングは4月26日の予定となっており、プログラムをできるだけ早く進めるため、26のメンバーがすべての提案に対し月曜日(18日)にファックスで投票するという。レギュレーション変更には全会一致が必要とされているが、これについては前向きな兆候が見られている。
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています