F1第22戦ラスベガスGPで角田裕毅(アルファタウリ)が、メカニカルトラブルの兆候により、コース脇にマシンを止めてレースを終えた。

 あるセンサーからのシグナル(信号)を失い、エンジンおよびギヤボックスの制御ができなくなる状況に陥ったため、ピットから無線で止める指示を出した。

 パワーユニットはその後、詳細な解析を行うためにHRC Sakuraに空輸。その時点で2週連続開催となっているアブダビGPには時間的に間に合わないと判断し、ホンダはプールの中にある使用可能なエンジン(ICE=内燃機関)の中から、最も状態の良いものをアブダビGPで使用する決断を下した。

 今シーズン、ホンダRBPTのパワーユニットに起因するという疑いでマシンを止めたのは2回で、どちらもアルファタウリ側。いずれも角田だった。1回目が第15戦イタリアGPのフォーメーションラップで、2度目がこのラスベガスGP。すでにイタリアGPの問題は部品の初期不良であることが判明し、対策を打っている。ラスベガスGPの問題もセンサー関連である可能性が高く、2023年のホンダRBPTのパワーユニットに基本的な問題があったとは考えにくい。

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