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F1 ニュース

投稿日: 2024.04.27 17:56

平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も

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F1 | 平川亮が驚いたF1マシンの速さとブレーキ。マクラーレンでのテストにはWECやSFの経験が活きる部分も

 F1といえば、ステアリングについている膨大な数のスイッチ類を操作しながらドライブするというのが最近の流れ。2019年日本GPにおいて金曜フリー走行1回目(FP1)に出走した山本尚貴(トロロッソ・ホンダ)も、マシンをドライブするために数十ページのマニュアルを読み込んだというが、平川にとってはWECで同じような経験をしていることもあり、スイッチ操作で混乱することはなかったようだ。

「WECと比べると、ちょっとシンプルな感じはしていて、(スイッチやダイヤルを)変える頻度とかもあまり変わらない感じですが、もしかするとWECの方が変える頻度が多いかもしれないです」と平川。

「ただ、(F1の方が)スピードが速いので、前回イモラで乗りましたけど(操作をしていると)ストレートが短く感じます。変えるときも『おっとっと』という感じでしたけど、そこがトリッキーなくらいで、そんなに難しくないです。そこは(WECでのスイッチ操作で)慣れている部分もあるのが大きいと思います」

平川亮(マクラーレン)

 2023年はシーズン途中にリアム・ローソンがダニエル・リカルドの代役としてアルファタウリよりF1に参戦したほか、先日の日本GPでは岩佐歩夢がRBでFP1に初出走するなど、昨今スーパーフォーミュラで活躍したドライバーがF1をドライブするケースが増えている。

 最近では“F1に次ぐ速さを持つマシン”として注目を集めているスーパーフォーミュラ。その辺は両カテゴリーのマシンをドライブした平川はどう感じているのだろうか。

「(スーパーフォーミュラと)似ているとすれば、真冬の鈴鹿テストの時の感じですね。寒い状況のなかで、すごくグリップしてダウンフォースもある……(F1の場合は)ダウンフォースがさらに多いですけども、それに近い部分はあります」と、スーパーフォーミュラの経験は少なからず活きているようだ。

「そこは『ダウンフォースが多い』というのを脳が覚えているので対応できますが、(F1は)それ以上のダウンフォースがあるので、より行かないといけないところはありますが、今のWECのマシンとかはそこまで(の速さ)はないですし、SFをずっとやってきて体が覚えてる部分があると思います」と平川。

 2024年は日本のカテゴリーには参戦しないシーズンとなっているものの、スーパーフォーミュラやスーパーGTの動向はチェックしている様子。3月のスーパーフォーミュラ開幕戦も、一部ではあるがレース映像をチェックしていたそうだ。

「(ヨーロッパの時間では)けっこう早い時間だったので『見られないな』と思っていたんですけど、確かスタートが遅れた(JSB1000の赤旗中断により20分ディレイでスタートした)こともあって、後半あたりは少し見ることができました」と平川。

「客観的な意見で言うと……『インパルが苦戦しているな』と思いながら見ていましたけど(苦笑)。やはり20号車(今季はテオ・プルシェールが搭乗)を見ると、いまだに『あれは自分のクルマじゃないか?』という思うことはありますね」

 また、今季のスーパーGTでは自身が参戦していたときと同じ“KeePerカラーのマシン”が復活したことに注目していた。

「今年スーパーGTで38号車がKeePerのカラーリングになったのも正直言うと違和感で……一瞬『あれは(自身が乗っていたころの)37号車じゃないのか?』と思ったりしちゃいます。石浦(宏明)さんがKeePerのレーシングスーツを着ているし、大湯(都史樹)や(福住)仁嶺がトヨタにきて……そこがまだ頭のなかで整理できていないですね」と外から見た国内レースの感想なども話してくれた。

【タイム結果】2024年スーパーGT第1戦岡山 ウォームアップ走行
2024スーパーGT第1戦岡山 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)
2021スーパーGT第7戦もてぎ KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)
2021スーパーGT第7戦もてぎ KeePer TOM’S GR Supra(平川亮/サッシャ・フェネストラズ)


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