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投稿日: 2016.04.18 12:34

今宮純の決勝インプレッション:レッドブルの鋭さに「やられた」ベッテルの感情


F1 | 今宮純の決勝インプレッション:レッドブルの鋭さに「やられた」ベッテルの感情

 22台による「100%激戦」がコース上で展開された第3戦中国GP、見ごたえがあった。接触事故、セーフティカー導入、マルチストップ戦略などで荒れたレースに、マシンとパワーユニット戦力、チームとドライバー力が随所に表れた56周レースだった。

 全車完走は、とても珍しい。昨シーズンの日本GPで20台すべて完走はシーズン終盤のことで、今年は開幕3戦目で実現。11チーム、22人ドライバーのレベルが底上げされているから、この結果につながった。

 ロズベルグ6連勝は歴代3位に相当する。最多記録は9連勝(アルベルト・アスカリ/セバスチャン・ベッテル)、2位は7連勝(ミハエル・シューマッハー)、いま彼は、ここまできた。しかも初めて37.776秒リードの大独走ウイン。2014年パワーユニット時代になってから、これほどの大独走は誰もできなかった。“無敵感”をロズベルグはF1キャリア11年目で初めて知った。

 ライバルを襲った不運の連鎖によって楽勝できたように見える。だがロズベルグはQ2をソフトタイヤでアタックして3番手で通過、Q3はスーパーソフトで、きっちりポールポジションを決めた。フェラーリふたりが、そろってミスしたのに対して、2本目のアタックを丁寧に3セクターともミスなくまとめた集中力は、ずば抜けていた。

 注目のスタート、そつなくいったロズベルグ。予選2位のダニエル・リカルドに先行を許しても、あせらずチャンスを待ったのが、とても冷静だ。スタートに賭けていたフェラーリ勢は互いに接触で後退、ルイス・ハミルトンもフェリペ・ナッセと絡んで、ライバルが次々と落ちていく展開に。

 20周目にソフトへ、36周目にミディアムへ。落ち着きはらった2ストップ作戦は攻守わきまえた最善の動きだ。戦況を読み、ペースをコントロールした結果が37.776秒差の無敵独走。やるべきことを、やりきった。