この影響を大きく受けたのが、トロロッソだ。「最初のピットストップのときにピットレーンでフォース・インディアに引っかかって、かなり時間をロスしてしまった。あれがなければ少し上位でフィニッシュできた。今回はペースが良かっただけに本当にくやしい」と、サインツJr.は主張している。ヒュルケンベルグの後ろにいたサインツJr.は、ピットロードでベッテルにオーバーテイクされ、ピット作業を終えてコースに復帰したとき、バトンとボッタスにもポジションを奪われてしまった。怒りがおさまらないのは当然だ。

 ヒュルケンベルグの行為は審議にかけられ、レース審議委員会は、スポーティングレギュレーション第27条5項に違反しているとして、5秒のタイムペナルティを科した。

 また、セーフティカーが導入される前、ニコ・ロズベルグとクビアトに続く3番手を走行していたペレスは、ヒュルケンベルグの前でピットインを済ませていたにもかかわらず、なぜノーポイントに終わったのか。フォース・インディアでタイヤ&ビークルサイエンス部門シニアエンジニアを務める松崎淳は、こう分析する。

「チェコ(ペレスの愛称)は、18周目の2度目のピットストップ後にコースに戻ったあと、ミディアムタイヤでペースが上がらないバトンの後塵を拝して、ソフトタイヤでのペースを発揮することができず、3ストップ作戦を機能させることができませんでした」

 バーレーンGPに続いて、2戦連続でノーポイントに終わったフォース・インディア。中国GPのレース後、彼らに与えられた「2ポイント」はチャンピオンシップポイントではなく、ピットロードを不必要にスロー走行したヒュルケンベルグに科された12カ月有効のペナルティポイントだった。

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