2015年F1第17戦メキシコGPは31日(現地時間)、エルマノス・ロドリゲス・サーキットで公式予選が行われ、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグが4戦連続となる通算20回目のポールポジションを獲得した。

 前戦アメリカでチームメイトのタイトル獲得を許したロズベルグが、王者ルイス・ハミルトンとランキング2位争いのライバル、フェラーリのセバスチャン・ベッテルとのポール争いを制し、23年ぶりのメキシコGPで自身通算20回目のポールポジションを決めた。

 初日をトップで終え、直前のフリー走行も最速タイムで駆け抜けたロズベルグは、予選最初のQ1でトップ発進を決めると、続くセカンドラウンドのQ2ではライバルふたりの先行を許すものの、ポールポジションを決するQ3ではフォーストアタックでトップタイムを奪取。続くセカンドアタックも暫定トップに浮上したハミルトンをコンマ2秒上回る力強い走りをみせた。

 すると、迎えた最終アタックではハミルトンがターン12のブレーキングでコースオフするミスをおかし、暫定3番手のベッテルもベストタイムを更新することができず。結果、ロズベルグが日本GPから4戦連続となる今季5回目のポールポジションを手にすることとなった。

 4番手と5番手には、低速セクションのセクター3で最速を誇るダニール・クビアトとダニエル・リカルドのレッドブル勢が続き、6番手と7番手にウイリアムズのバルテリ・ボッタスとフェリペ・マッサの2台。トロロッソの18歳マックス・フェルスタッペンが8番手につけ、母国メキシコファンの大歓声を受けたセルジオ・ペレスがチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを上回る9番手を獲得した。

 一方、フェラーリのもう一台を駆るキミ・ライコネンは予選Q2でブレーキトラブルに見舞われ、15番手で無念の敗退。マクラーレン・ホンダもフェルナンド・アロンソがQ1の最後にライバルのミスでQ2進出のチャンスが広がったものの、アロンソ渾身のベストタイムもコンマ約2秒およばなかった。
 なおジェンソン・バトンは直前のフリー走行でトラブルに見舞われたため、予選出走を断念している。

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