投稿日: 2024.09.13 16:05
更新日: 2024.09.13 16:08
更新日: 2024.09.13 16:08
【F1コラム:利権と闘争】ブームのピークが過ぎつつある兆候。今、オーナーたちがやるべきこととは
Nick Richards
F1での長いキャリアを経て、今は現場から離れた生活を送っているが、豊富な情報源を持つニック・リチャーズ氏のコラム。裏情報を知る彼が、F1の政治問題をテーマに、独自のシニカルな視点で時事に切り込む。
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今年のイギリスの夏は、私の予想をはるかに超えて長く続いた。しかし、素晴らしすぎる出来事は何でもそうであるように、この夏も突然終わりを迎えた。ここ数日は悪天候のために家のなかに籠り、いつになったら海辺の朝の散歩を再開できるのだろうと考えながら、窓の外を眺めて過ごしている。
外出できなかったために、ザントフォールトやモンツァの人々に電話やメールで連絡をとる時間がたっぷりあった。去年は妻がブリッジの大会に出席するのにあわせて、私はイタリアGPを訪問した。あれは素晴らしい一週間だったが、今後は年に一度、シルバーストンに行けば十分だと思っている。もちろん、日本へのビジネスクラスのチケットと、鈴鹿まで連れて行ってくれる運転手付きの車を誰かが用意してくれるなら別だが……。
さて、今注目の出来事は、ホーナー氏が自分のチームにもたらしているトラブルについてだが、あまりあからさまに他人の不幸を喜ぶのもよくないので、他に目を向けることにしよう。そんな時、知ったのは、F1を運営している企業のアメリカ人たちにとって、かなり心配な動きだった。