F1での長いキャリアを経て、今は現場から離れた生活を送っているが、豊富な情報源を持つニック・リチャーズ氏のコラム。裏情報を知る彼が、F1の政治問題をテーマに、独自のシニカルな視点で時事に切り込む。

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 私が電話やメールで旧友たちとやりとりしたり、レース界で何が起きているのかを調べたりすることに、今も長い時間を費やしているのを、妻は快く思っていない。機嫌を取るように、「モータースポーツの仕事から離れてのんびりできて、今は本当に幸せだなぁ」と言ってみたが、冷たい目つきが返ってきた。

 その日は、現役でF1の仕事をしている友人を夕食に招いていた。「夕食の前菜とドリンクには少し遅れるが、先に始めていてほしい」と予告していた彼は、20分ほど遅れて到着し、妻に謝罪した後、食事に合流した。妻に気を遣って、夕食中はモータースポーツの話題を避けた後、私と友人はカルヴァドス・ルコント・サクレの新しいボトルを持ってサンルームに移動し、F1の最近の変化について、思う存分、話をした。

 一般的に『サマーブレイク』と呼ばれる期間がスタートする前に、ドライバー契約などいろいろな発表が続き、私のような年寄りにはすべてをフォローするのは難しかった。何より我々のような別の時代の人間にとって衝撃的だったのは、今のF1チームの株主が、チーム代表をどのように扱っているかだ。昔と違い、まるでサッカーチームのオーナーが監督を扱うようなやり方になっていて、本当に驚かされる。

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