42周目にはパワーユニットの性能をさらに引き出しペースアップするための方策がロスから許可された。

MGP「2本のストレートで早めにオーバーテイクボタンを押せ」

 一方、ベッテルは終盤に向けてコンマ数秒ずつジワジワとギャップを縮めてくる。

FER「第2セクターはとても良い。プッシュし続けて彼にプレッシャーを掛けろ。ミスをするかもしれないぞ。さっきのラップは0.4秒遅かった」

 50周目、ボッタスの前にエステバン・オコンを先頭とした7位争いの周回遅れ3台が見えてくる。これがベッテルにとっては最後のチャンス、ボッタスにとっては最後のピンチになることは明らかだった。

FER「残り2周、前にトラフィックがいるぞ」

最終ラップ、マッサをかわすボッタス
最終ラップ、マッサをかわすボッタス

 ボッタスとベッテルのギャップはついに1秒を切り、ベッテルはDRS圏内に入ってくる。しかし最終ラップ、ボッタスがターン2手前でフェリペ・マッサを処理したのに対し、ベッテルはターン3でマッサの後方に抑えられてしまい、勝負はあった。

MGP「イエ~~~~~! ブリリアント! よくやった!」

BOT「ハハハ、XXX! ハァ、80戦もかかったよ。すごかっただろ? ファクトリーのみんなもありがとう。みんなの力がなければ成し遂げられなかったよ」

 こうしてボッタスはキャリア81戦目にして初優勝を掴み取った。外からは地味なレースに見えたかもしれないが、それは数々のピンチを自力で乗り越えた末の勝利であり、決してスタートで決まったような簡単な勝利ではなかった。

F1初優勝のボッタスを祝福するベッテル
F1初優勝のボッタスを祝福するベッテル

本日のレースクイーン

花崎由佳はなさきゆか
2026年 / スーパー耐久
Athlete X アンバサダー
  • auto sport ch by autosport web

    SUPER GT PARADE LAP EP.2 Produced by autosport web

    禁断のGT500スワップ企画第2弾!
    ニッサンZのコクピットに坪井翔と野尻智紀が潜入

  • auto sport

    auto sport 2026年11月号 No.1625

    ドライビングの超常識
    2026-2027

  • asweb shop

    鈴鹿1000km 50回大会記念
    メモリアルフォトブック


    1966年に始まった鈴鹿1000kmレースの歴史を、50回大会を記念して振り返るメモリアルブック

    3,000円