「失礼なことを言うなあ(笑)。こう見えても、私はF1に来る前はアメリカでレースをしていたんだ。CanAmでマーチ847を走らせたこともあるんだよ!!」
副チーム代表ということで、なんとなくビジネスマン的な雰囲気を感じていたこちらの嗅覚はまったくの誤りで、本当のファーンリーはF1だけでなく、アメリカでインディカー・シリーズやCanAmでレースをしたことがあるF1界でも数少ないマルチ・フォーミュラ経験者。生粋のレースボーイなのである。
じつはファーンリーにはもうひとつあまり知られていない事実があった。それは彼とフォース・インディアとの繋がりである。これも副チーム代表ということで、どこかマリヤの不在中の「雇われマスター」的な存在なのだろうと誤解している人が少なくないと思う。
しかし、ファーンリーはF1にフォース・インディアが誕生する以前から、マリヤと仕事を共にし、それ以前にもインドでさまざまなビジネスを手がけてきた過去があるのである。
「なんで、私がそんなにインドと結びつきが深いのかって?それは私が生まれた国がインドだからだよ!!」
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