ボッタスとハミルトンの予選成績は“2勝3敗”。そのタイム差は-0.293秒、-0.496秒、+0.023秒、+0.478秒、-0.224秒。PPを64獲得しているF1王者を相手にこの+-のギャップは健闘そのもの、明らかに3戦目からチームとマシンに慣れてきているのが読みとれる。

 同時に想像以上にメルセデス・ドライバーとしてのプレッシャーをひしひしと感じたのではないか。ロシアGPで初勝利が叶ったとき、こみ上げる喜びを爆発するのではなく、やや遠慮がちにふるまった。ハミルトンは4位、チーム全体に漂う重たい空気を察しているかのように映った。ウイリアムズで表彰台に立ったときはもっと感情をあらわにしたのに……。

 チームプレイヤーとしてバーレーンGPで「チームオーダー」を初めて受け入れた。そのショックを自分の中で消化、メルセデスで戦うプレッシャーを再認識したと思う。スペインGPではベッテルの壁になった後、ハミルトンに譲り、結局PUトラブル。このストレスの連鎖もさらなるプレッシャーになりかねない。

ロシアGPで初勝利を飾ったボッタス
ロシアGPで初勝利を飾ったボッタス

ボッタスの【アップポイント】

■初日FP1で先行を。ロズベルグ時代からハミルトンはいきなり出し抜かれると、週末のペースが普段より乱れる傾向がある。

■そのためのイニシャル・セッティング。大組織チーム内で自分の意見、アイデアを取り入れてくれるよき理解者を。

■不言実行だ。中盤ますますプレッシャーが強まる。それはハミルトンも同じ、ハッキネンの存在が助力となるだろう。

 フライング・フィン表彰台そろい踏みは過去に4つ成立している。
・07年日本GP富士 2位コバライネンと3位ライコネン
・08年マレーシアGP 1位ライコネンと3位コバライネン
・08年ハンガリーGP 1位コバライネンと3位ライコネン

 そして、今年ロシアGPで1-3フィニッシュ、いつどこでそれ以上があるか。そのとき、ふたりは……?

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