2017年インディ500 フェルナンド・アロンソ
2017年インディ500 フェルナンド・アロンソ

 アロンソは15日から19日までフリー走行を精力的に最多452周、3日の専有走行を含めるとレース距離のおよそ2倍半をこなしたことになる。以前はこのインディ500の1戦に、ほぼ1か月もの事前スケジュールが組まれ、66年のクラークはずっとここに滞在していた。

 15日からインディに専念したアロンソ、フリー走行のベストは231.827MPH、38秒8220(5日目)で予選を上回るものだ。全体ベスト1位は予選でクラッシュしたセバスチャン・ブルデー、2位:エド・ジョーンズ、3位:ライアン・ハンターレイ、4位:佐藤琢磨。着実に上位グループにつけ、グループラン(トラフィック)もチームメイトたちとこなした。

 アテンプトという予選4周連続アタックで、アロンソは38秒9420 → 38秒8870 → 38秒8811 → 38秒9322。合計タイムは2分35秒6423、平均速度231.300MPHで終えた。

 直前にホンダ・エンジン交換を余儀なくされ、2周目にターボ・ブースト異常による症状が出たが冷静にタイムを刻んでいったところに、とっさの対応力を感じた。

 最後のフリー走行・金曜ではリヤ・ウイング左右にある“フラップ”を外しているのが視認できた。おそらく予選に備えダウンフォースを削ったのだろう。4位タイムだがリヤが若干不安定、土曜予選初日から左フラップを装着する方向に変えていた。

 特有の風が舞うコース、4つのコーナー路面温度がすべて違う、温度や湿度による“エアロ・バランス変動”もF1以上にシビアなのがインディ500。ルーキーらしく彼は謙虚にすべてを学んでいった。

 フリー走行から予選になるとターボ・ブースト圧が“10KPA”上げられ、30馬力(推定)パワーアップした仕様で競う。いまのF1に置き換えるなら、Q3になるとメルセデスが“フルパワー・モード”にすることに近い(かもしれない)。

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