ロシアGPのFIA公式行事、木曜会見の風景をお伝えします。この会見は、たいてい「これ」といったトピックスや話題の人物が出席して(させられて)注目を集めるものですが、今回は記者会見場の“乗車率”は6割程度。盛況とは言えない状況にもかかわらず、31分もの長きにわたって質疑応答が続いたのは、ひとえに地元出身のダニール・クビアトとローカルメディアのおかげだったと言うべきでしょう。

 昨年ロシアで表彰台を獲得、今回がF1参戦100戦目というセルジオ・ペレスは「特別なことだけど、さらに、あと100戦戦えるようにしたい」とコメント。今回から新造の3号シャシーを与えられたフェリペ・ナッセは「まだ、くわしく調査できていないし、モノコックも数あるマシンパーツの一部でしかないけど、開幕戦から抱えてきたハンドリングの違和感が解消されることを願っている」と語った。開幕戦から不運続きのエステバン・グティエレスは「シミュレーター作業をしっかりやって自信も深まり、準備は万全だ」と語ったものの、それ以上に質問を重ねようという記者はなし。ジェンソン・バトンに至っては、なぜ呼ばれたのか当の本人にもわからなかったほどで、とくに盛り上がる場面はなし。ドライバー22人のうち6人、つまり約4分の1の確立で木曜会見に出席することになるわけで、ときには、こうしたことも起きるわけです。

 前列中央には、地元のヒーローを差し置いてニコ・ロズベルグが座ったのですが、開幕3連勝とポイントリーダーの座にあぐらをかいているわけではなく、FIAが定めたとおりに着席しただけ。優等生的コメントが多いニコですが、2017年の新レギュレーションの話となると率先して口を開き「僕らの意見としては、この方向性は正しくないと思っている。しかし決まってしまったものは、もうどうすることもできない。それを最大限に良くする方法を考えるべきだ」とか「僕らはF1を愛している。自分たちが、どんなクルマを運転したいか二の次にして、本当にF1の価値を高めるために何が必要かを考えて提案したのに」などと真摯に訴えていました。

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