ヒルトン/Hilton
1919年に米国で創業し、現在は世界120カ国以上で宿泊施設を展開するヒルトン。年間20カ国以上を転戦する過酷な移動や時差の中でもドライバーやチームスタッフに高品質の滞在を約束する。会員プログラム『Hilton Honors』を通じ、パドックツアーやドライバーとの交流など特別な体験をファンへ提供する。
シュナイダーエレクトリック/Schneider Electric
1836年創業のフランス企業でエネルギー管理のハード/ソフト両面でサービスを提供。『世界で最も持続可能な企業』に選出された実績を持つ。マクラーレン・テクノロジー・センター(MTC)では、膨大な電力を消費する風洞実験やスーパーコンピュータの稼働状況を解析し、省エネを支援する。
グロック/Groq
元グーグル社員らが中心となって2016年に米国で設立された半導体企業。路面温度、タイヤ摩耗、ライバルの動向など、レース中の膨大なデータに対してAIが即座に回答。エンジニアの情報把握を手伝い、次の行動を判断する時間を短縮して、レース戦略の正しい構築を手助けする。
エフエックスプロ/FxPro
世界170カ国以上で個人や機関投資家にサービスを展開するオンラインFX・CFD取引プラットフォームの運営企業。英国の日刊フィナンシャル・タイムズ紙や同紙グループ発行の週刊インベスターズ・クロニクル誌の評価も高い。取引の約定速度とF1の速度を重ね合わせたブランディングを展開する。
ヘデラ/Hedera
従来型のブロックチェーンとは異なり、独自技術による分散型台帳で発行される暗号資産(HBAR/ヘデラ)。グーグル、IBM、日本の野村ホールディングスなども運営に参画。マクラーレンは暗号資産の知識が無いファンでも利用できるデジタルコレクタブルをF1レースの週末に無料でリリース予定だ。
ワンフライト/ONEflight
2010年に創業した、米国デンバーが拠点のプライベートジェット・チャーター企業の大手。世界7000機以上のネットワークを誇り、俳優カート・ラッセルら著名人も愛用する。年間24戦という超過密スケジュールのF1において、ドライバーやチームスタッフの迅速かつ安全な移動を支える。
スプランク/Splunk
2003年に米国で創業したビッグデータの分析企業大手。2024年にシスコ/Cisco傘下へ。シスコが構築した高速ネットワークを流れる膨大なデータを瞬時に解析して、タイヤの摩耗や車両/PUの状態をリアルタイムで可視化。最適なピットストップ戦略をエンジニアが導き出すための判断材料を提供する。
オプティマム・ニュートリション/OPTIMUM NUTRITION
米国に本拠を置くスポーツ栄養製品の世界的パイオニアで1986年に創業。看板商品の『ゴールドスタンダード・100パーセント・ホエイ』は世界で最も売れているプロテイン。ドライバーやメカニックの身体づくりと回復を栄養面からサポート。ノリス自身も世界的な広告キャンペーンに主役として登場する。
グリーン・ツィード/Greene Tweed
1863年の創業、米国ペンシルベニア拠点の超老舗化学メーカー。航空宇宙や防衛、水素や半導体の分野でこれまで培った、高温・高圧に耐える高性能シール材や複合材料の設計、製造、納入でチームを支援。F1だけでなくインディカーでも同社とマクラーレンはパートナーとして結ばれている。
Tモバイル/T-Mobile
全米最大級の5Gネットワークを誇る携帯通信大手で、ドイツのドイツテレコムが親会社。2024年からパートナーシップを開始。F1米国3連戦(マイアミ、オースティン、ラスベガス)を中心に、5G Advanced技術による高速・低遅延なネットワークを提供してチームの高速通信を支援する。
フレッシュワークス/freshworks
2010年にインドで創業し、現在は米国に本社を置くビジネスソフトウェア大手企業。企業向けのITサービス管理、カスタマーサポート、顧客管理ツールの提供が主な事業。チームに対しては、世界中を移動するスタッフが抱えるデバイスのトラブルやIT運用に関して迅速に処理するシステムの提供である。
モチュール/MOTUL
フランスに本拠を置く高性能潤滑油の世界的ブランドで1853年の創業。2026年から3年間の契約で、50年以上ぶりにF1へ復帰。チームはメルセデス製PUを搭載するためICE(内燃機関)用のエンジンオイルはペトロナスの担当だが、トランスミッションやディファレンシャルの駆動系については同社によって支えられている。
ユーデミー/Udemy
2010年の創業、米国に本社を置くオンライン学習の世界的プラットフォーム開発・運営企業。チームスタッフに対し数十言語で数千種類の専門講座を誇る『Udemy Business』を用意。AIやデータ解析などの最新スキルからリーダーシップ研修まで、チームの人的な成長と進化を裏から支える。
ルーブリック/Rubrik
クラウドでのデータ管理とサイバーセキュリティを担う米国企業で2014年の創業。2024年にニューヨーク証券取引所(NYSE)へ上場。ランサムウェアなどのサイバー攻撃を受けても、重要なレースデータ、設計図面、財務情報などを保護、即座に復旧できる環境を構築してチームへ提供する。
メダリア/Medallia
2001年に米国で創業。顧客や従業員の体験や満足度を分析・改善する管理プラットフォーム企業。ファンやチームスタッフ、パートナー企業やホスピタリティからの生の声をリアルタイムで収集・分析。サービス向上や組織一体化などで、F1だけでなくインディカーチームでも導入されている。
アルテリックス/alteryx
データ分析の自動化プラットフォーム企業で1997年に米国で創業。従来は数時間も掛かっていた数百万件ものレースデータの加工・分析を数分に短縮。車両の設計・製造段階、車両のテスト・レース段階、レース中の燃費計算やレース戦略決定など、劇的な時間短縮効果の点で貢献する。
スマートシート/Smartsheet
2005年に創業したSmartsheet Inc.がSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)で提供する業務管理のソフトウェア。数千個の部品製造や複雑な風洞実験の実施計画をデジタル化。チームはこれの導入により計画時間を70%も短縮し、新型部品の投入周期を劇的に改善。スマートシートは車両の進化速度を管理面から早めた。
エアウォレックス/Airwallex
2015年に豪州メルボルンで創業し、現在は英国ロンドンに本社を置くグローバルな金融サービステクノロジー企業。世界を転戦するチームの異なる通貨による支払いや送金を一元管理し、複雑な財務プロセスをデジタル化。為替手数料の削減や決済の迅速化を実現する。
ピュアエレクトリック/PURE ELECTRIC
ランド・ノリスの父アダム・ノリスが2018年に英国で創業した、高性能な電動キックボード(e-scooter)の設計・製造・販売会社。アダムは26歳で年金小売業者を始め、10年後には英国最大事業者へ。息子ノリスは彼の次の事業である電動キックボードを携えてF1ドライバーになった。
レゴ/LEGO
1932年の創業、デンマークに本社を置くプラスチック製の世界的玩具メーカー。2024年には34万個以上のレゴを使って製作されたマクラーレンP1を英国シルバーストンでランド・ノリスが運転。遊び心を通じて、モータースポーツの魅力を次世代の子供たちへ伝える役割を担っている。
トゥミ/TUMI
1975年の創業、高性能なトラベルラゲージの世界的ブランド。年間20カ国以上を転戦するチームの過酷な移動を高い耐久性と高い機能性を誇る製品で支える。F1車両とも共通するバリスティックナイロン素材(米国デュポン)、カーボンファイバー素材を採用した限定コレクションも展開する。
リース/REISS
1971年に英国ロンドンで紳士服の店舗として創業。プレミアム・ファッションブランドとしてウェールズ公妃キャサリンが婚約会見や米国バラク・オバマ元大統領夫妻との面会など重要公務で着用したことでも有名。スタッフの移動の場および公式の場で着用するウェアをチームへ提供する。
CNBC
米国に本社を置く世界最大のビジネス・経済ニュース放送局でNBCユニバーサル・メディア傘下。世界中の経営層や投資家へチームの活動を経済的視点から発信している。自動車レースの枠を超えたビジネスネットワークの構築やブランド価値の向上でチームの商業的成功を支えている。
アクゾノーベル・シッケンズ/AkzoNobel Sikkens
1792年にオランダで創業したシッケンズ。現在は世界最大級の塗料・コーティング剤メーカーであるアクゾノーベル社のプレミアム車両補修塗料ブランドとして展開されている。2008年より象徴的なパパイヤオレンジの色彩を支える。極限の軽量化および空気抵抗を最小限に抑える表面の平滑性を最新の塗装技術で実現。塗装工程でのCO2排出量を削減する持続可能な技術開発でも協力する。
アルパインスターズ/Alpinestars
1963年にイタリアの革職人が創業。ドライバーの生体データをもとに製作した超軽量の耐火レーシングスーツ、シューズ、グローブを供給。F1の最大勢力で5チーム(マクラーレン、レーシングブルズ、ハース、アルピーヌ、キャディラック)のドライバーエクイップメントは同社の製品。
ピレリ/Pirelli
1872年に創設された、イタリア・ミラノに本拠を置くタイヤメーカー。2011年からF1へタイヤを1社供給。F1だけでなく、サポートレースであるFIA F2/FIA F3にもタイヤを1社供給。高級車向けのプレミアムタイヤマーケットにおいては世界首位のシェアを誇っている。
アブドラ王立科学技術大学/KAUST
2009年に設立されたサウジアラビアの最先端科学技術研究大学。持続可能な合成燃料の開発、空気力学・熱管理の最適化など、広範な共同研究を推進。大学の学術的知見をF1の極限環境へ投入し、2030年のカーボンニュートラル実現と車両のパフォーマンス向上を同時に追求している。
アシャースト/Ashurst
1822年に創業した英国ロンドンに本社を置く国際法律事務所。世界20カ国以上に拠点を持つ。スポンサー契約の締結、知的財産の保護、F1の厳格なコストキャップ(財務規定)の準拠など、コース外で直面する法的・戦略的課題を解決し、健全なチーム運営を法務面から最適な知見で支える。
(執筆:石井功次郎)



