目的のひとつが、メルセデス幹部との会食だ。アゼルバイジャンGPの金曜日、6月23日の夜に、ブリアトーレはメルセデスのトト・ウォルフ(エグゼクティブディレクター/ビジネス)とニキ・ラウダと会食している。その件について尋ねられたウォルフは、会食した事実は認めながらも、アロンソの契約に関する交渉はいっさいしていないと語った。

「フラビオと食事をすれば当然、アロンソのことも話題に挙がる。でも、それはインディ500について。アロンソが来年、われわれのチームに加わるといったような話はしていない。なぜなら、われわれは現在のドライバーラインアップにとても満足しており、そこに疑問を抱く理由はないからね」

 ウォルフとラウダと会食した翌日、ブリアトーレはマクラーレンのホスピタリティハウスでアロンソの現場マネージャーを務めるルイス・ガルシアと話し込んでいた。ガルシアはアゼルバイジャンGPの週末、ルノーのシリル・アビデブール(マネジングディレクター)と密会していた。

アゼルバイジャン大統領と談笑するブリアトーレ
アゼルバイジャン大統領と談笑するブリアトーレ

 だが、契約の話は何もサーキットでなくてもできる。むしろ、ほかの人間が大勢いるサーキット以外で行われることのほうが多い。さらに大物ドライバーのトップチームへの移籍というのは、秘密裏に行われる。

 なぜなら、トップチームには大手自動車メーカーや大手企業がスポンサーについているため、正式に発表されるまで、情報の漏洩を嫌うためだ。それは2013年にマクラーレンからメルセデスに移籍したハミルトン、15年にレッドブルからフェラーリに移籍したベッテルがそうだった。

 アロンソが現役ドライバーの中で、いまでもトップクラスであることは、多くの人々が認めている。だからこそ、アロンソとそのマネージメントスタッフには泰然自若として構えていてもらいたい。

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