2016年シーズン開幕に向けて、レッドブルが抱える唯一の懸念はパワーユニットの性能であり、その他すべての要素は最高の状態に戻ったとダニエル・リカルドは考えている。
パワーユニット供給問題に翻弄され、2015年は一度の優勝もなく苦難のシーズンを過ごしたレッドブルは、今シーズンも結局「タグ・ホイヤー」ブランドのもとでルノー製パワーユニットを使用することになる。リカルドは2015年序盤はシャシー性能も平均以下だったことを認めたうえで、今季タイトル獲得への挑戦の妨げになるものがあるとすれば、それはパワーユニットだと感じている。
リカルドは英国オートスポーツに対して、以下のように述べた。
「タイトルを獲得できると思い込んでシーズンを迎えるわけじゃない。その考えは間違っているけど、基盤はできていると思うから、うまくいくといいね。昨年のマシンを開発していく過程で、チームには素晴らしい人たちがいるだけでなく、モチベーションやタイトルへの悲願があることが証明された。それが最も期待できる点なんだ。懐疑的になる者もやる気を失う者もいなかった。全員これまで以上にハングリー精神を持っていた」