レッドブルのダニエル・リカルドは、F1スペインGPでの「失敗」を振り切ることができず、いまだに気にかけていることを認めた。
メルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが1周目に同士討ちでリタイアを喫したあと、リカルドには勝機が見えていた。しかしレッドブルは、3ストップを選択したセバスチャン・ベッテルへの対抗策に彼を利用。マックス・フェルスタッペンとキミ・ライコネンは、両者とも2ストップの戦略で大接戦を演じた。
結果としてフェルスタッペンがF1史上最年少優勝を飾り、リカルドは4位に終わることとなった。レース後、リカルドは戦略について「意味がわからない」と嘆いた。
「くやしい結果だった。前に進むことが簡単かって? 簡単だとは言えない。レースから何日かたったというのに、いまだに寝起きに、そのことを思い出す。考えないようにして眠りにつくけれど、目が覚めると、あのレースのことが思い浮かんでいる。少し時間がかかるだろうね」とリカルドは語る。
これまでの3戦で、パフォーマンスを反映した結果に恵まれずにいたことも、リカルドの苛立ちを助長している。
「常に、もっと良い結果が得られてもいいような気がしているんだ。だから『もういい加減にしてくれ』という感じだ。でも同時に、あのときのことは、ただのレースの一部だとも思う。難しい問題だ。僕のある部分は、チームがまた勝利を得られたことを喜んでいる。またある部分は、みんなのモチベーションが上がって自信がついたことを、うれしく思っているから、そうやって前向きな方向に自分を導こうとしているんだ」