コース外でも中でもなにが起こっても不思議ではないインテルラゴス。予選Q1開始早々、ハミルトンが6コーナーでクラッシュ。04年に現場で目撃したミハエル・シューマッハーの事故にかなり似ていた。

2017年F1第19戦ブラジルGP Q1でクラッシュしたルイス・ハミルトン

 タイヤ内圧が十分に上がってなく、『車高が低い状態のままバンプを乗り越えた瞬間にボトミング』→『シャシー底面を流れる気流がスタック』→『リヤ・ディヒューザーのダウンフォースが限りなくゼロ』→『予期せぬスライドからスピン』→『ターマックいっぱいまでスピン』。どうしようもない……。

 4冠王を決めた彼も(シューマッハーでも)やってしまう魔のコーナー。長かったシーズンに犯したほんの一瞬の“ミステイク”をハミルトンは大恥と受けとめたに違いない。

 ピットスタートを選び、無欲のまま思い切り走るレースをするだけ、ポイント計算などもうどうでもいい……。

 ベッテルの敵はバルテリ・ボッタスに変わった。ランキング2位こそが最大目標、4冠王はモチベーションを高めた。

 Q3アタックで「1コーナーをセーブしすぎた」と言いPPをボッタスに譲ったがコメントの裏を深読みすれば、レースへの自信もうかがえるこれは駆け引き発言。真意は違う。『ただ無理はしなかっただけのこと』だ。

 それはスタートで明らかになった。ややホイールスピンしたものの、ベッテルはそこから加速を伸ばしインサイドラインから1コーナーを占領。

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