だが、ホンダは3年間でマクラーレンを納得させるだけの技術力を披露することができず、2017年シーズン限りで提携を解消することとなった。ニールは、そのミーティングにも出席していた。

「夏休み明け(ベルギーGP直後)に、私はマクラーレンのコマーシャル&ファイナンスディレクターであるジョン・クーパーと東京に行った。そこで森山(克英/ブランド・コミュニケーション本部長)さんと山本(雅史/ホンダモータースポーツ部長)さんと提携解消に向けたミーティングを行った」(ニール)
 
 こうして、マクラーレンとホンダは2017年限りでパートナーシップを解消する決定を下し、9月15日に発表した。こうして迎えたマクラーレン・ホンダ最後のグランプリ。ニールは最後のレース前夜にホンダのマネージメントを夕食に招待した。
 
 レストランに到着すると、そこにはマクラーレン側が用意したエプロンが置かれており、1枚ずつ異なるメッセージが刺繍されていた。ニールのエプロンには「More Power(もっとパワーを!!)」と書かれていたかと思えば、ホンダ側のエプロンには「More Down force(もっとダウンフォースを!!)」、「Too much Drag(ドラッグが多すぎ!!)」と書かれていて、お互いがお互いのエプロンを見て、笑い合った。
 
「ホンダとともに成功を収められなかったのは残念だが、私たちは彼らと組んだことを後悔していないし、一緒にチャレンジしてくれたことに感謝している。私たちは日本人がいかに優れているかを知っている。それはマクラーレンに多くの日本企業がスポンサーしていることでもわかると思う。ビジネスとしての関係は、これでいったん切れるが、彼らがわれわれにとって大事な友人であることには変わりはない。いつの日か、またチャンスがあれば、ホンダと一緒に戦いたい」(ニール)

左から山本雅史モータースポーツ部長、松本宣之(本田技術研究所社長/前F1担当役員)、ジョナサン・ニール、森山克英(ブランド・コミュニケーション本部長)、ジョン・クーパー、大津啓司(本田技術研究所常務執行役員/HRD Sakura開発責任者)、長谷川祐介総責任者

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