☆☆☆☆ ニコ・ロズベルグ
いくつも襲う危機を管理した能力に四つ星を。1〜2コーナーでルイス・ハミルトンと接触回避、後方集団に落ちてからタイヤ温度管理、さらにマシンのオーバーヒートやブレーキ変調やスローパンクチャーも進行、接戦下で燃費も悪化……これだけピンチにありながらも5位を守り切ったポイントリーダー、防衛戦に価値あり。めげるな、ニコ!

☆☆☆☆ ルイス・ハミルトン
中継でも再三触れたようにセクター1が絶対的に強い。ふたつしかないコーナーへのブレーキング突っ込み速度と角度とライン。ここだけで予選2位のロズベルグに0.186秒差。「僕はレイト・ブレーカー(奥までブレーキを遅らせる)」自信ありげにカナダ通算5回目のポールポジションを決め、5勝目。カナダGP絶対本命に金曜から推してきた彼が、寒さにも風にも負けず完勝。9点差からの反撃、見せてもらおう。

☆☆☆☆ セバスチャン・ベッテル
追いかける2位ベッテルは何度も最終シケインでエスケープへ逃げこんだ。いずれも違う動作だった。ブレーキング開始時点でオーバースピードだとすぐ回避し、旋回途中時点で感じるとラインをぎりぎり選び分けていた。コンマ秒単位の判断、切り抜けるスキルはハミルトンの突っ込み技と同じ、逃げ技がハイレベルで絶妙。チームのタイヤ戦略などレース後に非難があっても、ベッテルの全力疾走2位を、さすがと言おう。“タイヤ戦略ゲーム”の狭間に、F1スポーツあり──。

☆☆☆☆☆ バルテリ・ボッタス
ベッテルから40秒も離された単独3位表彰台は地味なレース。だが、ここに強いボッタスは4列目、7位から粛々と来ていた。ウルトラソフトからソフトへの1ストップ遂行はハミルトンと彼だけ。1周目/6位~11周目/5位~22周目/3位~23周目ピットインで6位へ~36周目/4位~46周目/3位。この順位アップレースで中盤少しの間に燃料セーブを行っている。ハミルトンよりも長い47周をソフトタイヤでカバーしたマネージメント、後半ラップタイムを1分17秒台にそろえ自己最速タイムと誤差ほぼ0.5秒以内に。ブレーキングは早めに、トラクション重視でアクセリングは早めに、孤独な疾走ベストレース。古豪チームには彼が絶対に必要だ。

 

 

番外編・チーム賞は、F1速報フェイスブックで
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