ハミルトンばかり、ほめてはいられない。メルセデス・ワークス勢に次ぐ3番男、FP1バルテリ・ボッタスとFP2セルジオ・ペレスにも勇気あるチャレンジを見た。ふたりともリスキーなコースを嫌がらずに受け入れ、シミュレーター(疑似体験)とは違うリアル・チャレンジに没頭。9周でペレス1分48秒922、同じくボッタス1分48秒923、相手にとって不足はない。フォースインディア対ウイリアムズ、両チーム両者が金曜の暫定2列目を分けたのは必然の結果だろう。

 ふたりのチャンピオンと新鋭にも触れたい。フェルナンド・アロンソは8周で1分49秒127、ジェンソン・バトンは9周で1分49秒635。マックス・フェルスタッペンは実質3周で1分50秒485。オイル煙を吐くまで、たった3回のフライングラップながら、セクター3でダニエル・リカルドを上回った。この区間は最もTAGホイヤー(ルノー製パワーユニット)が劣るところで、フェルスタッペンは16〜20コーナーを、ほぼ全開のまま行ったと想像できる。つまり未知の道を突き抜ける最短コース(ライン)を、いち早く本能で発見したという事実だ。昨年、初モナコGPのFP1で2位、復活メキシコGPのFP1は1位。末恐ろしい才能を秘めた新鋭は、バクー金曜FP2で7位、よくパワーユニット特性をカバーした。

 バトンがフェラーリのセバスチャン・ベッテルに、アロンソがレッドブルのリカルドに食い下がり、FP2では9位と11位。ふたりとも最適ラインをすぐ見抜いていただけに、ここからの課題は位置を守れるかどうか。冷静に見通せば、これまでの予選「定位置」を確保、乱戦が予測される初コースGPでのベテラン力を信頼したい。

 1983年ヨーロッパGP(ブランズハッチ)から22回、いずれも数々の悲喜劇が起きてきた。なぜか「ヨーロッパGP」の名称を冠するレースには、そんなジンクスが横たわる。中盤の始まり、カスピ海沿岸からチャンピオンシップの潮目は変わるのか。

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