F1オーストリアGPで発生したチームメイト同士の接触事故を受けて、メルセデス・モータースポーツのトップであるトト・ウォルフはチームオーダーの導入を示唆した。しかしルイス・ハミルトンは、これに反対している。
事故はオーストリアGPの最終ラップで、先頭を走るロズベルグをハミルトンがアウト側からオーバーテイクしようとした際に発生した。この件ではスチュワードにより、ロズベルグの責任が問われることとなった。ふたりが同士討ちの接触事故を演じたのは、過去5レースで2度目。ウォルフは今週末に迫ったイギリスGPを前にチームオーダーの導入を真剣に検討していると語ったが、ハミルトンはこれを阻止しようとしている。
チームオーダー導入により気分が沈むか、と聞かれたハミルトンは次のように答えた。
「気分が沈むとは言わない。僕の気持ちを沈めようとしたら、もっといろいろなことが起こらないとね。でも、そうだね。僕はレースがしたいんだ。他のドライバーを打ち負かし、最高のレースをして、最高のドライバーになりたいという気持ちとともに、僕は成長してきた」
また、ハミルトンは以前フェラーリでミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロの間にチームオーダーが出された件を振り返った。