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F1 ニュース

投稿日: 2016.07.11 10:30
更新日: 2016.07.11 11:05

ついに1点差。ハミルトン、記念の母国GPを完勝。ロズベルグに無線違反で罰則

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F1 | ついに1点差。ハミルトン、記念の母国GPを完勝。ロズベルグに無線違反で罰則

 フェラーリはキミ・ライコネン6番手、セバスチャン・ベッテル12番手と順位を上げられず。メルセデスとレッドブルの4台はファステストラップを記録しながら周回を重ねていく。16周目にはフェルスタッペンがロズベルグをかわして2番手に上がり、ポジション争いが白熱。そこでベッテルが15周目、ライコネンが16周目に先陣を切ってミディアムタイヤに履き替えると、上位勢も続いてタイヤ交換に入る。ベッテルはひとつ順位を上げていたものの、まだ濡れている路面で単独スピンを喫して、12番手へ後退してしまう。

 半乾き状態の路面にドライバーも手こずり、1コーナーでスピンやオーバーランが続出。マノーのリオ・ハリアントは、その餌食になってリタイア。入賞県内を走っていたフェルナンド・アロンソもフェリペ・マッサとの接近戦でコースを外れ、ジェンソン・バトンの後方13番手にポジションを落とす。

 レースが30周を迎えるころには天候は快晴へと変わっていき、完全なドライコンディションに近づきつつあるなか、ロズベルグがフェルスタッペンに肉薄。38周目に再三オーバーテイクを仕掛けたターン15で、ロズベルグがようやく前に出て、2番手に浮上する。その直前にはベッテルが9番手のマッサをかわしていたが、アウト側へ押し出したため、ベッテルには5秒加算のペナルティが科せられた。

 レースは終盤を迎え、ハミルトンがファステストラップを記録しながらラストスパートをかける。追いかけたいロズベルグだったが、47周目に突入したところでギヤボックスに問題が発生した。無線で訴えるロズベルグに、チームから「7速は使うな」という指示が出される。このときのやりとりが無線規則違反にあたる可能性があり、審議対象となった。

 ロズベルグは何とかフェルスタッペンとの差を保ち、2位でフィニッシュ。ハミルトンが逃げ切り、見事に今シーズン4勝目、通算47勝を記録した。レース後、2位でフィニッシュしたニコ・ロズベルグはチームとの無線のやりとりの内容が規定に違反すると判定され、レース後に10秒加算のペナルティが決定。暫定2位で表彰台に上がったものの、正式結果では3位に降格となり、フェルスタッペンが2位に繰り上がった。ロズベルグはドライバーズランキングのトップは守ったが、ハミルトンとの差はわずか1ポイントに縮まる結果となった。

 4位リカルド、5位ライコネン、6位ペレス、7位ニコ・ヒュルケンベルグ、8位カルロス・サインツJr.、9位ベッテル、10位ダニール・クビアトまでが入賞。

 土曜のクラッシュから復帰したエリクソンはエンジンの調子が悪く、ピットで修復を試みたものの、結局11周リタイアとなっている。ハースのロマン・グロージャンは17周でストップ。ルノーのジョリオン・パーマーはアンセーフリリースでペナルティを受け、最後は37周リタイア。良いところのない母国グランプリとなってしまった。

 マクラーレンのジェンソン・バトンも母国での入賞は果たせず、12位。アロンソも13位に終わっている。


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