「ハイドロリック系のリークが火災の原因みたいだけど、幸いにも、すぐに消し止めることができた。1日のプログラムには影響がなかったものの、サーキットに来ていたクルーや、エンストンのファクトリーのスタッフは、その後、予定していなかった仕事を強いられることになった」
パーマーはプログラムの大半を新型のサスペンションコンポーネントのテストに費やし、合計で98周を記録している。
また、バスールは、イギリスGPで起きたパーマーのピットストップのミスについても説明した。彼によれば、右後輪の取りつけが終わる前にパーマーを発進させたのは「ヒューマンエラー」の結果であり、同じミスが繰り返されないように手順を修正したという。
このミスは「危険なリリース」と判定され、パーマーは10秒のストップ&ゴー・ペナルティを科せられて最下位に転落した。その後、ギヤボックストラブルのためリタイアに終わっている。
「チームとして、ピットストップは何度も行うことであり、練習も繰り返している。だが、決してミスをしないピットクルーなど、この世にひとりもいない」と、バスールは言う。
「考えてみれば、約2秒の間にクルマをジャッキアップし、4本のホイールを交換してクルマを下ろし、発進させるというのは、本当にすごいことだ。私たちはピットストップをさらに速くすることに取り組んでおり、あの特定の事例において、何がうまく行かなかったのかも理解している。そして、同じミスが再び起きることのないように、すでに作業の手順に変更を加えた」
今週末のハンガリーGPでは、リザーブドライバーのエステバン・オコンがパーマーに代わってフリー走行1回目(FP1)に出走する。オコンにとって、FP1を任されるのは今季3度目だ。