そんななか、トロロッソのチーム関係者から、2018年のレースエンジニアが、次のように決定したという情報が入ってきた。

マティアス・スピニ/ピエール・ガスリー担当
ピエール・ハマラン/ブレンドン・ハートレー担当

 ハマランは、前述のように昨年の終盤戦にハートレーのレースエンジニアを務めていた人物。これに対してガスリーを担当するになるスピニは、今年からレースエンジニアに昇格する。

ブレンドン・ハートレーと会話を交わすピエール・ハマラン(写真左)

 ただし、スピニはパフォーマンスエンジニアとして昨年終盤にガスリーと仕事した経験がある。つまり、チームはレースエンジニアとしての経験よりも、ガスリーと一緒に仕事をした経験を優先したわけだ。

 パフォーマンスエンジニアは、走行データを見ながら、マシンのセットアップを助言する人物。これに対して、レースエンジニアはドライバーと無線で直接コミュニケーションをとりつつ、パフォーマンスエンジニア、システムエンジニアなどガレージで仕事している多くのエンジニアたちのまとめ役である。

レースエンジニアに昇格となったマティアス・スピニ(写真右)

 そのため、レースエンジニアの多くがドライバーの好みをよく知り、かつチームに馴染んでいるチームのパフォーマンスエンジニアを昇格させるケースが多い。

 したがって、今回のトロロッソのレースエンジニア人選は、理にかなった決定といえよう。

 これでトロロッソ・ホンダのドライバーとレースエンジニアリング体制は決まった。あとは、そのエンジニアたちと向き合って仕事するマシンが、どれだけのパフォーマンスを持っているか。2月21日のシェイクダウンが注目されるところだ。

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