21分の1のホーム、それでもロズベルグは良い流れに乗っていった。フリー走行1回目の開始49分で1分15秒517、2年前の自己ポールポジションタイムを1.023秒更新。セクター1〜3すべて最速、その通過スピードもすべてトップ、100%のコンセントレーションを感じた。流れというものは自分で作っていかねばならない。フリー走行2回目もセクター1〜3すべて最速でトップをキープ。このところトップタイムをマークできても、セクターごとにハミルトンと上下があったのに完全に抑え切った。

 その流れはルーティンのロングランにも続き、スーパーソフトでもソフトタイヤでも安定持続性を保った。最近では一番完璧で、充実したロズベルグを見た気がする。タイヤのロックアップもトラックリミット・オーバーもハミルトンより少なく、ていねいに1周をまとめようと努力する気持ちが見てとれた。

 あとは何気ないカメラへのリアクションの話だ。ロズベルグはカメラが近寄ると決まって何かサービス仕草をする。ハミルトンは、あまりしない。アロンソは、めったにカメラ目線などやらない。ライコネンはどうか、近寄るなと追い払うだろう。本当に自分自身が一点に集中していたら、チャンピオンたちは己の内に閉じこもる。その“リアクション”に我々は吸い込まれ、こちらまで緊張し、見とれる。

 ロズベルグは金曜から良い流れを作れた。それを乱すことなく自分で保っていくこと。繰り返すが、脇目をふらず、まわりなど気にしない集中力を。それをホームグランプリの土曜と日曜に期待する。

本日のレースクイーン

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