「まず何を優先すべきかは、それほど深く考えずとも理解できるだろう。だが、何度も言うように、この話で重要なのは、コンポーネントの信頼性を確保すれば、パフォーマンスを上げるための選択肢も増えるという事実だ」

「パフォーマンスと信頼性を分けて考えることはできない。このふたつは相伴って進歩する。信頼性の改善に取り組むのは、結局はパフォーマンスの向上に取り組むのと同じことだ」

 とはいえ、現時点ではグリッド上のどのチームも、シーズン全体をたった3基のエンジンで乗り切れるという自信はないに違いない。アビテブールによると、彼のチームもグリッドペナルティの問題をどう扱うべきかについて、すでに考え始めているという。

「パワーユニットあるいはV6エンジンを年間3基で戦うより、4基使った方がベターな結果を見込めるということなら、そうした判断をする可能性はある。だが、そんな話をするのは、まだ時期的に早すぎる」

 概して言えば、アビテブールとしては、ルノーが陥っている「あちらを立てれば、こちらが立たず」の状況を、ただ嘆くしかない立場にあるようだ。

「F1のエンジンサプライヤーというのは、世界中で最悪の仕事だ」と、彼は言う。
「信頼性が足りなければ壊れすぎだと責められ、何とか信頼性を確保すれば、今度は競争力不足だと責められるのだから!」

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