2019年に向けて合意がなされた項目は以下のとおり。

・レースでの燃料使用許可量を105kgから110kgに増やす。これによりドライバーは常にフルパワーでエンジンを使用することができる。
・ドライバーの体重をマシンから切り離して考える。つまり、今後は体重の重いドライバーが不利にならない。
・ドライバーはバイオメトリックグローブの着用を求められる。これは安全性を向上し、医療的救援措置を円滑にするためである。

 2019年シーズンに向けて空力上の変更についても協議された。これについてはチームと相談の上、FIAがリサーチを行い、今月末までに決断が下される予定だ。

 2021年のパワーユニットレギュレーションについての話し合いも行われた。1.6リッターV6ターボ・ハイブリッドエンジンが引き続き使用され、現在使用されているエレメントのうち、最も複雑でコストがかかると言われるMGU-Hは廃止するという提案が改めてなされた。MGU-H廃止については昨年10月31日に提案済みであり、今後も引き続き新パワーユニットの詳細について協議がなされていく。

 FIA技術部門代表は、現在F1に参戦するパワーユニットマニュファクチャラーや今後参戦する可能性があるメーカーと提案についてより詳細に協議した後、5月末までに2021年のレギュレーションを最終決定することを目指すということだ。

 今回提案されたレギュレーション変更は、FIA世界モータースポーツ評議会での承認を経て、正式に決定する。

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