もちろん、2チームとワークス体制でPUを供給するとなれば、ホンダ側の負担は増えるが、トロロッソと組んだ今シーズンのF1を日本のファンは昨年以上に高い関心を示している。

 開幕直前に東京・六本木で開かれたトロロッソ・ホンダのイベントには、六本木ヒルズで開催されたイベントでの最多の観客を集めたほど。東京・青山のホンダ本社ビルで開催された開幕戦オーストラリアGPのパブリックビューイングも多数のファンが詰めかけ、ホンダは1階だけでなく2回も開放したという。

 F1に参戦してわずか1勝のトロロッソでもこの人気なのだから、トップチームのレッドブルと組むことになれば、ここ数年でF1を離れたファンを呼び戻すことは必至。あるライバルチームは「GPSのデータではメルセデスやフェラーリよりも車体はいい」と言われているレッドブル。ホンダにとって、再びF1での栄光を取り戻す最大のチャンスなのだ。

 アゼルバイジャンGPにはホンダの山本雅史モータースポーツ部長も来ており、もちろんレッドブル側の交渉窓口であるヘルムート・マルコもいる。今後の動向に注目したい。

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