「僕が思っていたよりも、上のレベルに達しているとの意見がある。ダニー(クビアト)と仕事をしていたときには自分の方が上で、精一杯やっていると思っていた。でもそこにマックスがやってきた。自分は限界まで攻めていると思っていただけに、状況は難しくなった。しかし人間の体とは面白いもので、まだ余力があったんだ。開幕当初からうまく走れてきたと感じているけれど、僕らはお互いプッシュしあっているのだろうね」

 フェルスタッペン加入の効果による上達以外の部分でも、多くの経験が得られたとリカルドは言う。

「レースを走っていると、ときには多くを期待しすぎてしまうことがあって、それは大体、良くないことなんだ。たとえば1コーナーを1位で通過したいとか、そんなことを考えているとする。でもそうはいかなくて4番手になると、すでに自分は劣勢だと思うようになる。そして数周は失速するか、そのことを忘れるのに長い時間を要したりする」

「どんなドライバーでもコーナリングでブレーキの効きが悪かったりしたら、次のコーナーでそのことを思い出すものだから、そういう小さな部分を改善していくことが必要だ。小さなミスのことをすぐに忘れられないというのは、ルーキーの弱点だね」

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