■アロンソ、超一流のレースでベストリザルト。バトンの技も光る
ここまで24点を獲得、ランキング13位のアロンソには8点の評価が与えられた。
「マクラーレン・ホンダの競争力は昨シーズンより大幅に向上した。同時にアロンソも非常に努力し、いいパフォーマンスを見せている。特に予選ではトップ10に5回入り、ほとんどの場合、チームメイトのバトンに勝っている」
「ロシア決勝で6位に入ったのは多少運がよかった部分もあるが、モナコでの5位はマクラーレンにとって今季ここまでのベストリザルトであり、この時の彼は最上級の走りをした」
「何度か期待はずれのレースもあった。ドイツでは燃料をうまくセーブできずにポイント獲得を逃した。また、信頼性のトラブルに思わずフラストレーションを表す瞬間もあった。しかし全体的に前半戦は非常にいい形でスタートしたといっていいだろう」
アロンソのここまでのベストレースとしては、ハンドリングの悪いマシンを駆り、ロズベルグを抑えきって5位を獲得したモナコGPが挙げられている。

バトンは17ポイントを獲得、ランキング15位に位置している。前半戦のバトンは7点と評価された。
「バトンの優秀さを見過ごすわけにはいかない。今季、アロンソに匹敵するだけの純粋な速さを示していないのは確かだが、バトンは合計ポイントはアロンソより低くても、入賞回数では勝っているのだ」
「また、彼の場合、決勝での方がパフォーマンスが非常にいい。マシンに一貫性が足りない場合にアロンソが示すような力強さはさほどないものの、バトンのピーク時のパフォーマンス、例えば完璧なレースで6位を獲得したオーストリアやドイツでの見事なレース運びを見ると、彼の能力を思い知らされる」
「現在のV6時代を通して、バトンは常に将来が不確かな状態でレースをしてきた。それでもそのパフォーマンスにおいても決意の強さにおいても、全ドライバーの中で高いレベルに入る」
バトンのベストレースとしては、複雑なコンディションで予選5位を獲得、3番グリッドから6位を獲得したオーストリアが挙げられている。
