■最高レベルのリカルド、勢い止まらぬフェルスタッペン
9点と評価されたのは、レッドブルのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンだった。
リカルドはここまで2位を2回獲得、メルセデスふたりに続くランキング3位につけている。
「リカルドがF1のV6時代におけるベストドライバーのひとりであるのは間違いない。今年序盤、特に中国、スペイン、モナコ(ポールを獲得)での予選パフォーマンスは見事だった。前半戦を通してチームメイトに予選で負けたのは1度だけだ」と寸評には記されている。
「チームメイトがダニール・クビアトからフェルスタッペンに変更されたことで態勢を立て直す必要が生じた。スペインとモナコで続けて勝利を失った後、わずかながら調子の落ち込みがみられたものの、リカルドはすぐに持ち直し、ドイツでベストの状態に戻った」

フェルスタッペンは第5戦スペインGP前にトロロッソからレッドブルに移籍。そのスペインで初優勝を飾った。
「フェルスタッペンの目覚ましい勢いはとどまることを知らない。トロロッソで好調なスタートを切った彼を、レッドブルはクビアトと交代する形で起用、長期契約を結んだ。移籍後の初レースで優勝し、F1史上最年少ウイナーとしての記録を作った」
「その後も本能的なレースの技を見せつけ、特にシルバーストンでのニコ・ロズベルグに対するオーバーテイク、ドイツでのリカルドに対するオーバーテイクは見事だった。さらにタイヤのマネジメント能力も優れており、スペインとオーストリアでは、タイヤの使い方がうまいことで知られるキミ・ライコネンを抑えきった」
「うまく制御された攻撃が彼の長所だが、ポジションを防御する際、ブレーキング時に何度も動くという批判をライバルから受けている」