このテストランのために、レッドブルはクルマにいくつかの空力センサーを取り付けた。なかでも最も興味深かったのは、エアボックス下のインレットに取り付けられたセンサーだ。レッドブルは、現在このロールフープ下のエリアに、ERS冷却用のエアインレットを配置している。このインレット部分のセンサーで、彼らはハロが発生する気流の乱れのマッピングを行っていたのだ。
ハロによって乱流が起き、エアインレットに入る空気の量が減ってしまうとすれば、エンジンの性能とシステムの冷却にも確実に影響を及ぼす。チームにとっては、デザイン上の大きな課題のひとつになるだろう(注:このテストのあと、ハロの導入は2018年に先送りされた)。
■ウイリアムズ:タイヤの変形をレーザーで計測
シルバーストンのテストで、ウイリアムズはリヤタイヤの様子を調べることを目的として、リヤウイングのエンドプレートにテスト器具を取り付けてきた。これはタイヤのサイドウォールに向けて、水平に緑色の光の線を当てるレーザー光の発生装置と、その光の線の形の変化をとらえる2つのカメラユニットで構成されている。つまり、彼らは走行中にタイヤがどう変形するかをとらえて、記録しようとしていたのだ。
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