ハミルトンは25周目にソフト交換、さらに52周目にスーパーソフトにまた交換(27ラップしかもたなかった)。そして63周目にストップ、4位=12点を取りそこなった。
首位マックス・フェルスタッペン対キミ・ライコネン、今季初対決となった終盤は『タイヤ・マネージメント』攻防戦。明らかにライコネンよりもブリスター症状を抱えた彼は、左両輪に荷重ストレスがかかる9~10コーナーを慎重にいった。セクター3はセーブ走行、他のセクターでプッシュ走行、この切り替えが見事だ。
追うライコネンはラストスパート、65周目3.480秒、66周目2.821秒、67周目2.734秒、68周目2.551秒、69周目2.395秒、70周目2.170秒、71周目1.504秒……。今年初の最速ラップも及ばず、逃げ切られた。
――フェルスタッペンが2年前スペインGPで挙げた1勝目はメルセデス同士討ち、この日もメルセデスが消えて4勝目。ランキングでボッタスを抜きフェルスタッペンは5位へ、ベッテルはハミルトンを抜き返し1点リードの首位奪還。今月の4戦サマー・シリーズが、けたたましく始まった。