51周目にバンドーンが最終コーナーの立ち上がりでギヤボックスが壊れストップ。すぐにVSCが導入され、メルセデスAMGはピットストップの準備を進めるが入らず。ヒュルケンベルグだけがピットインし52周目にはすぐにレースは再開となった。
首位ハミルトンはひとり旅で、2番手ボッタスはリヤがタレ始め3番手ベッテルの追撃を受け、4番手ライコネンもこの2台に追い付いてくる。5番手リカルドは単独走行で、6番手ガスリーは7番手マグヌッセンに対して8秒のギャップをキープして走り続ける。しかし11番手ハートレーは10番手グロージャンに対してギャップを縮めていくことができない。
65周目のターン1立ち上がりでボッタスに並びかけたベッテルは続くターン2でアウト側から前に出るが、そのアプローチでタイヤをロックさせ行き場を失ったボッタスは、ベッテルに接触しフロントウイング右側の翼端板を失ってしまった。
これでベッテルが2番手、ライコネンが3番手に浮上。ボッタスはさらに68周目のターン1でアウト側から抜こうとしたリカルドとも接触し、リカルドは大きく押し出されると同時に右側のポッドフィンに大きなダメージを負ってしまう。リカルドは再びボッタスを追い上げていき最終ラップにボッタスを抜いて4番手に上がる。
ハミルトンはそのままベッテルを寄せ付けず17.123秒の差を保ったままトップでチェッカードフラッグを受けて優勝。2位ベッテル、3位ライコネン、4位リカルド、5位ボッタスという順になった。
残り10周でマグヌッセンはじわじわとガスリーとのギャップを縮めていったが最後は再び13.668秒もの差を広げてガスリーが殊勲の6位でフィニッシュ。7位マグヌッセン、8位アロンソ、9位サインツ、10位グロージャンという入賞圏で、ハートレーは1.355秒届かず11位でのフィニッシュとなった。