その最大の理由は、ガスリーのピットストップ戦略が裏目に出たこと、そしてハートレーのスタートでのホイールスピンだったが、スペック3にも課題は残った。

 ハートレーのPUには週末を通して問題はなかったが、ガスリーはオシレーション(共振)に悩まされた。田辺TDは「問題ないレベルに熟成した」と語っていたが、ガスリーは「(予選では)ブレンドンのようにアグレッシブな運転ができなかった」と不満を抱えていた。

 そこでホンダは安全性という観点から、予選後にガスリーのPUのみ、「Post shift ignition retard settings」の変更を申請し、FIAから許可されていた。しかし、その後、FIAは変更が想定していた範囲を超えるものだったとして変更を認めず、ガスリーは予選での仕様に戻してレースを戦っていた。

 つまり、スペック3は、まだ本来のポテンシャルを発揮していない。

 このスペック3はこの後、最終戦まで使用される。まだまだ熟成することは可能だ。その作業は、日本GP直後からさっそく行われている。

 日本GPを鈴鹿で戦っていたレースメンバーが栃木のHRD Sakuraへ行き、開発メンバーと協力して今後に向けた準備を行っただけでなく、トロロッソのメンバーもHRD Sakuraを訪れ、一体となってスペック3の熟成を行なっていた。

 日本GPでスペック3の実力が見られなかったことは残念だが、まだ残り4戦ある。終盤戦も楽しみにしたい。

辛口コラムはF1速報WEBで掲載中
トロロッソ・ホンダ辛口コラム ロシア&日本GP編:トロロッソのミスでチャンスを逃したホンダとドライバーたち

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