つまり、もしダミアーニ会長がイモラでのイタリアGPの開催をイタリア自動車クラブ会長として認めず、さらにモンツァの交渉役としてエクレストンからイタリアGP開催の合意を導き出せなかった場合、イタリアGPはイモラでもモンツァでも行われずに1950年から続いてきた歴史に幕を降ろすことになる。

 なぜ、イタリア自動車クラブ会長がイモラではなくモンツァでのイタリアGPにこだわっているのか。それはモンツァでのレース運営を担当する会社「SIAS」(Societa Iniziative Autostradali e Servizi SpA)に不明朗な会計処理が発覚したため、モンツァがあるロンバルディア地方の自治体から資金を得るために、ACIがSIASに代わってモンツァでのグランプリ運営を引き継ぐこととなったからだ。

 関係者によれば、不明朗な会計処理とは、膨大な額の使途不明金が発覚したのである。SIASが自治体からイタリアGP開催のために受け取っていた支援金に、幹部数名が手をつけてしまったらしい。そして、この情報を聞きつけたエクレストンが、モンツァ側にはまだグランプリ開催のために支払えるお金があると踏んだのだろう。イモラを使って、開催権料を引き上げてきたのである。

 したがって、ACIのダミアーニ会長がモンツァでのイタリアGP開催の交渉役を引き受けた時点で、イタリアGPがF1から消滅する危機は脱していると、ACIに近いあるイタリア人関係者は冷静に話す。そして、こう続ける。
「あとは、金額だけ。その金額はACIにとって、決して高額ではないはず」

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