もし、これが本当だとすれば、フェルスタッペンは1コーナーの接触の後、ただひたすら自分のレースの台無しにしたフェラーリ勢の走りを妨害するかのような走りに徹していたのではないかと考えられる。

 レースではこれまで数え切れないほどのバトルや接触があった。しかし、それは純粋にポジション争いをした結果としてバトルや接触である。これはレースでは避けられないことだ。しかし、相手のレースを滅茶苦茶にするために玉砕覚悟でのバトルは、レースの基本的精神に反する。今回、フェラーリ勢およびレース関係者の何人かがフェルスタッペンに対して厳しいコメントを発しているのは、そのためである。

2016年F1第13戦ベルギーGP 行き場をなくしたキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンに接触
2016年F1第13戦ベルギーGP 行き場をなくしたキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンに接触

 元チャンピオンのジャック・ビルヌーブは、こう言う。
「スタート直後の1コーナーの接触は、あれはレーシングインシデント。問題ない。でも、その後のフェルスタッペンの行為は危険行為だ。あれは絶対にやってはいけない」

 そのうえで、レースディレクターとレース審議委員会の消極的な対応も厳しく断じた。
「若いドライバーを諭すには、ペナルティを科すしかないんだ。なぜ、審議しなかったのか、大いに疑問。特にライコネンには2度も危険な思いをさせたんだからね」

 ドライバーズミーティングにはドライバーだけでなく、チャリー・ホワイティングら、FIAのメンバーも出席する。フェラーリ勢ふたりには、不満の矛先をフェルスタッペンだけに対してではなく、FIAのスタッフにも向けることを期待したい。

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