「僕は子供の頃から食べ物が好きだった。家で僕の母が素晴らしい料理を作るのを見ていたよ。それにチョコレートは僕の宗教だ。Tシャツの胸にそう書くべきかもね!」

 しかし、その試みはうまくいかなかった。グロージャンは入学するには年を取りすぎていると見なされたのだ。

「パリの料理学校へ実際に行ったよ。つまり実際の建物までは行ったんだ。でも彼らは申し込みすらさせてくれなかった。信じられるかい? 僕は年を取りすぎていると言われたんだ。年を取りすぎているって! 僕は24歳だったんだよ! そうした顛末で、料理は無しになった」

 シェフになれなかった分の損失は、モータースポーツ界での利益となった。グロージャンはAuto GP世界シリーズに参戦することでレースに戻り、4度の優勝と7度の表彰台、3度のポールポジション獲得に、4度の最速ラップを記録するという圧倒的強さで、2010年のタイトルを獲得した。

 翌年、グロージャンは同じように強烈な勢いで、2011年のGP2選手権のタイトルを獲得するという、明確な目標を立てた。グロージャンは確かにその目標を達成した。5度の優勝、10度の表彰台、1度のポールポジションと4度の最速ラップを記録し、ルカ・フィリッピとジュール・ビアンキを大きく離して、納得のタイトル獲得を成し遂げた。

 グロージャンは2012年にロータスで正式にフルタイムのシートを獲得した。ベルギーGPでのアクシデントに関連して1度のレース出場停止があったものの、彼は2015年までチームに留まった。

 2016年に、グロージャンはF1初シーズンを迎えるアメリカのチームであるハースへ移籍を決断し、そのことは話題を呼んだ。彼は最近2019年の契約を交わし、ハースで4年目を迎えることになる。ケビン・マグヌッセンも彼のチームメイトとして留まることになる。

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