一方、テスト期間にひたすらロングランに取り組んできたメルセデスは、最終日になってようやくシングルラップ・パフォーマンスの確認を行った。午前を担当したバルテリ・ボッタスはC5タイヤで1分16秒561を記録し3番手。午後に作業を引き継いだルイス・ハミルトンはセッション終盤にC5タイヤでベッテルの最速タイムからわずか0.003秒差の1分16秒224をマークし、2番手となった。ハミルトンは、ランチタイムの間のインタビューで、現時点ではフェラーリの方が速く、メルセデスは0.5秒遅れているかもしれないとの考えを示していた。
最終日、ボッタス71周、ハミルトン61周で、メルセデスは合計132周を走りこんだ。テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンは、信頼性には満足しており、マシンパフォーマンスも向上してきたとして、冬季テストは「成功だった」と語っている。

ルノーのニコ・ヒュルケンベルグが4番手、チームメイトのダニエル・リカルドは8番手だった。午前を担当したリカルドは52周を走り、1分17秒114(C5タイヤ)が自己ベスト。午後に走行したヒュルケンベルグは51周を走るなかで、セッション終盤にC5タイヤに履き替えて1分16秒843をマーク、メルセデス勢に続く位置を確保した。
