バリア修復のため10分遅れで始まったQ3は、全車がウルトラソフトでアタック。

 ハミルトンは「右フロントタイヤがなかなかウェイクアップ(温まって)くれない」と不満を訴え、トップタイム1分42秒584を記録したロズベルグから0.704秒も差を付けられた。

 このQ3で驚きだったのはレッドブル勢。「すごくひどいラップだった。フロントもリヤもロックすするし、タイヤの使い方を考える必要がある」とフェルスタッペンが無線で話すように、最初のアタックで3番手をライコネンに奪われ、ロズベルグから1秒以上の差で4位・5位に留まる。

 しかし、2度目のアタックではリカルドがハミルトンのタイムを抜いて2番手のフロントロウスタートを獲得。フェルスタッペンはハミルトンに続く4番手。そして、ロズベルグはQ3最初のアタックタイムの更新はならなかったが、堂々、今季7回目のポールポジションを奪った。

「みんなありがとう、とてもクールな予選だったよ!」と自身のF1参戦200戦目をPPからスタートすることになったロズベルグ。

 一方のハミルトンは最後のアタックでターン1、ターン7と相次いでワイドになり自己ベストを更新できず3番手。最後にコースインしたライコネンもタイム更新できず5番手。その後ろはトロロッソ勢が続き、8番手、10番手のフォース・インディア勢の間にアロンソが割って入った。

 2番手リカルドは「ポールポジションじゃないけど、悪くないね!」と無線で報告。予選の1周アタックでは0.531秒差を付けられたがレースペースには自信を持っており、決勝のタイヤもメルセデスのウルトラソフトに対して、Q2をスーパーソフトでクリアしており、スタートタイヤの戦略も別れている。

ウルトラソフトスタートのメルセデスに対し、レッドブルはスーパーソフト。第1スティントが決勝の鍵に。
ウルトラソフトスタートのメルセデスに対し、レッドブルはスーパーソフト。第1スティントが決勝の鍵に。

 明日の決勝、スタートのポジションと第1スティントがまずは勝負の分かれ目となる。メルセデスAMG対レッドブルの戦いはまだ終わってはいない。

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