その決勝。
ターン8には魔物が住んでいることだし、決勝スタートも荒れるに違いねぇ。
今こそ、ピットレーンスタート祭りの開催だ!
……そんなことを期待したときもありました。
ハミルトンさんも、ボッさんをゴリゴリ抜くかと思いましたが、やさしみ成分が充分に発揮されまして。
みなさまの堅実なスタートと、セーフティなドライビングのおかげで、混乱もなくつつがなく。
ピットレーン3兄弟の長男キミ・ライコネンさんは、6周目でピットイン。
あれ、ずいぶんとお早いような?
しかし9周目、ニコヒュルさんが、ピットインしてライコさんの後ろに復活。
図らずも、アンダーカット成功です。
ピットレーン3兄弟の次男ロバート・クビサさん。
ドライブスルーのペナルティをさらに受けての、2周遅れでなんとか完走はいたしました……。
ピットレーンスタートでなくても、ペナルティを受けていなくても、この順位は変わらなかっただろうなあと思ってしまう悲しさよ。
ピットレーン3兄弟の三男ガスリーさん。
次々とみなさまがピットインする中、35周目も6番手で走行中! 気持ちぃぃ~!
そう、ミディアムスタートの彼に、怖いものなんてないのさ!
後ろにいるペレスさんとのタイム差はかなりあるし、いつでも好きな時にピットインできるときたもんだ。
なんというフリーダム! そうさ、ガスリーさんは自由さ!
……と安心しておりましたならば、39周目、突然スルスルとスローダウンされましてのストップ。
なんてこったい! あえなくリタイアとなってしまわれました。
グランプリの最初から最後まで、大騒ぎだったガスリーさん。
わたしの中での、ドライバー・オブ・ザ・デイは、君だよ!
そして衝撃の事件は、ターン3で起こりましたよ。
30周目、クビアトさんとリカルドさんが、一瞬ぶつかったと思ったけれども、ぶつかってなかった!
「よかったあ」と思っていたならば、なぜかリカルドさんがクビアトさんにバックアタックで、ぶつかったぁー。
なぜに、そうしたの!?
たしかに、後ろは見えづらい気はいたしますが、F1ドライバーのミスとしては、とてもめずらしいものを見させていただきました。
あれそういえば、F1カーにクラクションって、ついてましたっけ?(ありません)
鈴鹿でリカルドさんに「ファー!」と叫んだら、駄目ったら駄目ですよ!
マクラーレンさんは、絶好調でございました。
2台とも入賞。7位8位でございますよ。
すごいなあ、と思うのと同時に、アロンソ様、もう1年辛抱してくれていたらなあ、とちょっぴり残念な気持ちも。
そしてペレスさんは、がっつり6位入賞でございます。
去年は表彰台だったし、ペレスさんはアゼルバイジャン得意なんですなあ。
ライコさんはといいますと、ピットレーン三兄弟なガスリーさんがリタイヤしたおかげ様での10位入賞でございました。
すったもんだがありましたが、入賞できてよかった、本当によかった。
ただひとつお願いがあるのですが、ブルーフラッグ時に5秒捨てて譲るのは、お辞めになっていただきたい。
追いつかれなかったからよかったものの、丁寧すぎにもほどがあります。
アゼルバイジャンのファステスト加点祭りは、ルクレールくんに軍配が上がりましたよ。
1点でも2点でも、さしあげてほしい親心。
ルクレールくんは、よくがんばった。
終盤の、ハミルトンさん、ボッタスさんのファステスト合戦も、大いに盛り上げていただきました。
やっぱり、余裕があるって素敵だなあ。
メルセデスさん、安定のワンツーフィニッシュでございました。
次戦はスペインGPのカタロニアサーキット!
そう、あの抜きづらいコースでございますよ。
予選がんばれと、ライコさんに念を飛ばしたいと思います。
それではまた、お会いしましょう。