ルクレールは元チームメイトであるアルボンについて、これまでで最も手ごわいライバルのひとりであると常に語っている。だが、“新人”として今年のすべての注目をさらったのは、当然ながらルクレールだ。

 もちろん彼は今年からF1に参戦したのではないが、彼が今ではフェラーリでレースをしているという事実が、衆目を集めているのだ。

 最初のうち、ルクレールが素晴らしい仕事をするだろうことに疑問を持つ者はいなかった。開幕戦オーストラリアGPの後半では、ルクレールはセバスチャン・ベッテルより速く、チームオーダーがなければ彼より上の順位でフィニッシュしていたかもしれなかったし、第2戦バーレーンGPではメカニカルトラブルが起きるまでは優勝する勢いだった。

 第3戦中国GPでは、ルクレールはベッテルを先行させるように指示を受けた。その後の彼は、第4戦アゼルバイジャンGPと第5戦スペインGPの予選でミスが続く。(中国GPでのQ3の結果もそれほど良いものではなかった)一方その2戦でベッテルはほとんどの場合、ルクレールよりも高い競争力を発揮していた。

 ルクレールは間違いなく、彼に向けられたすべての高評価にふさわしいドライバーだろう。だがF1で1度表彰台フィニッシュを飾った彼は、跳ね馬を率いる準備がまだできていないことは明白だ。

 彼は今年学んでいかなければならないし、初勝利を飾れるようなパフォーマンスをSF90が発揮するタイミングを活用しなければならないだろう。そしてフェラーリの先頭に立つようになるのだ。だがそれはすべて彼のマシンの進歩次第だろう。

後編に続く

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