
ウォルフは、バクーとモントリオールという長いストレートを持ったふたつのコースを挙げた。どちらも観客を楽しませるレースを実現できているからだ。
「もしも2021年の規則が、空力の効率性やマシン後方に発生する乱気流などの点で適正に改定されて、新たにわくわくするような競技規則もいくつか作られるならば、それは良いレースを実現するための材料になる」
「だが、サッカーと同じで、退屈な試合もあれば、興奮するような試合もある、ということだ」
FIAレースディレクターのマイケル・マシは、ミストラルストレートを簡単に開通させようとする意見には反対しており、そうした変更が一体どのような結果を伴うことになるのか、極めて慎重な評価を行う必要があると主張した。
「この件については、検証して、その利点を考慮し、各種データを参照したうえで、そこから先に進むべきだろう」と、マシは『RaceFans.net』に語った。
「シケイン廃止の影響で、様々な良い効果につながるかもしれない。だが、仮にシケインを今よりも500メートルほど動かしてみたら、これまで我々が想定していなかった結果につながる可能性もある」
「だから現時点ではノーだ。だが、どのようなやり方があるのか、ぜひ検討したいと思う」
