36周目のターン4〜5でようやくルクレールがガスリーを抜いて5番手に浮上。一方のフェルスタッペンはターン7からの立ち上がりで異音がすると報告するがベッテルに猛攻を仕掛けていく。37周目のストウでアウトからベッテルを抜いたフェルスタッペンだが、ラインがややワイドになり続くターン17ではベッテルが反撃を仕掛けようとする。

フェルスタッペンはインを閉めるがライン変更がやや遅かったように見え、インを狙っていたベッテルはアウト側に逃げようとしたが対処しきれず追突。ルクレールとガスリーが前に行き、フェルスタッペンは5番手に後退。フロントウイングにダメージを負ったベッテルはスロー走行でピットに戻ってノーズ交換を強いられ、最後尾まで後退してしまった。スチュワードはこのインシデントに対し、ベッテルに10秒加算ペナルティを科している。
フロントタイヤのバイブレーションを抱えるボッタスは後方ルクレールとのギャップが充分に広がったところで45周目にピットイン。ソフトに換えてファステストラップも狙う。47周目、ボッタスはハミルトンが持っていた暫定ファステストを1秒上回る1分27秒406のファステストラップを記録。その一方で安全策としてピットインを指示するチームを無視してハミルトンはハードのまま走り続ける。
結局ハミルトンはセーフティカーで得たトップをその後は誰にも譲ることなく52周を走り切ってトップでチェッカーを受け、自身通算80勝目、そしてイギリスGP史上最多となる6勝目を挙げた。最終ラップにボッタスを0.037秒上回ってファステストラップポイントも獲得。2位ボッタス、3位ルクレール、4位ガスリー、5位フェルスタッペンという順位となった。
中団グループはサインツがリカルドの猛追を振り切って6位でフィニッシュ。8位ライコネン、9位クビアト、10位を走っていたアルボンは左フロントタイヤが保たず最後に抜かれて12位まで後退し、ヒュルケンベルグが10位に滑り込んだ。

