――ランごとの確認とはどのようなことをやるのですか。
山本尚貴:最初の1ランを終えたとき、一旦クルマを降りて、エンジニアとデータロガーを見て、エンジニアから『こういうふうに走行するのがいいんじゃないか』というアドバイスを受けました。

 その後、シミュレーターにすぐに慣れたので、レッドブル側から『ちょっとセッティングの方向性でテストしてもらいたいことがある』ということで、ちょっとセッティングを変えて走りました。

 たぶん、僕を評価するためのテストだったと思います。セッティングを変えて、フィードバックがどれくらいできるのか、と。すべてを終えて、レッドブル側がどのような評価をしているのかは僕はまだ把握していません。

――シミレーションの現場で、一緒にやっていたエンジニアからはどんなことを言われましたか。
山本尚貴:逆に、エンジニアからは『どこをどういう風に変えたから』とかというインフォメーションはありませんでした。だから、試されているなとわかりました。

『今回はどっちに(セッティングを)振っているんだろうな』とか考えたりもしましたが、考えすぎると自分のセンサーがおかしくなるので、自分が感じたことを素直にフィードバックしようと集中しました。そして、正直に感じたことを言ったら、『正解!!』と言われ、ホッとしました。

――どのコースを走ったのですか。
山本尚貴:グランプリコースでは鈴鹿しか走ったことがないので、F1のシミュレーションに慣れることと、F1の操作に早く慣れるために、まず鈴鹿を走りました。

 そのあと、お昼を挟んで、午後からはホッケンハイムを走りました。シミュレーションに乗ったあと、ドイツGPに行くことになっていたので、エンジニアから『実際に乗ってから、そのグランプリに行くと見方が変わっていい経験になるから』と説明を受けました。

 実際、金曜日のフリー走行で無線のやり取りを聞いていても、走っていたから理解できることもあったので、シミュレーターで走っていて良かったと思いました。

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