――あなたにとってヘルムート・マルコ博士は、表彰台に上がった他のふたり以上に特別な存在なのでは?
クビアト:まったく、その通りだね。僕の人生で、これだけジェットコースターのような気分を味合わせてくれたのは、ヘルムートだけだから!本当に特別な存在だ。そして今の僕があるのは、今の僕でいられるのは、こうして個人的にもレーシングドライバーとしても成長できたのは、まさにヘルムートのおかげだよ。

 僕らの間にはものすごくたくさんのことが起きて、その多くはとても共有できるものじゃない。ひとつだけ、電話魔ヘルムートのエピソードを紹介しようか。あれは僕がまだフォーミュラBMWを走ってる時だったけど、最初のウエットテストで3〜4秒遅かったんだ。

 そしたら翌朝の7時に電話してきて、「お前はウエットでは使い物にならないな」とだけ言われて、ガチャンだったよ(笑)

2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト、マックス・フェルスタッペンの決勝後会見
2019年F1第11戦ドイツGP ダニール・クビアト、マックス・フェルスタッペンの決勝後会見

隣のマックス・フェルスタッペン(以下、フェルスタッペン):ヘルムートの真似が、メチャクチャうまいね!

クビアト:すごく練習したし、いつも聴いてたからね!まあ、いつもそんな調子さ。ヘルムートはいつも厳しく当たるけど、でもほとんどの場合、彼が正しい。言われた時は当然へこむけど、じゃあなぜなのか、どうすればいいのかと、改善して行く。その繰り返しだったね。ヘルムートがその価値があると思う限りは、必ずチャンスを与えてくれる。そのことに僕は、今も感謝してるよ。

フェルスタッペン:今も7時に起きているわけ?

クビアト:そうなんだよ。彼のおかげで、毎朝7時に起きる習慣ができてしまったよ。

――このレースはあなたの中で、クレイジーさで言ったらどの順位にランクされますか?
クビアト:かなり上位なのは、まちがいないね。今シーズン初めてのウエットレースだった。ということは今年投入された新開発のレインタイヤを使うのが、誰もが初めてだったということだ。

 実際のレースでどう機能するのか、誰にもわからない状況だった。スタート直後は凄い水しぶきで、前がほとんど見えなかった。それから急速に乾いて行って、スリックに履き替えるボーダーラインに来た。まさにそのタイミングだよね、絶対にミスを犯してはいけないのは。

 ブレーキングで簡単にタイヤをロックするので、コース内に留まってるだけで必死だった。

 今日のレースは結局のところ、いかにミスを犯さず、いかに的確なタイミングで正しいタイヤに交換できたかにかかっている。それって外から観てたら、さぞ楽しかったと思う。あなた方は、幸運だよ。

本日のレースクイーン

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2026年 / スーパーGT
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