14位:ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)/8☆
13位:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)/9☆
12位:ランド・ノリス(マクラーレン)/13☆
11位:ダニエル・リカルド(ルノー)/15☆
10位:ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)/16☆
9位:ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)/17☆
7位:キミ・ライコネン(アルファロメオ)/18☆
同位:アレクサンダー・アルボン(トロロッソ・ホンダ)/18☆
グランプリごとに一進一退、コンペティティブな中団グループ戦線。コースタイプや微小な温度上下コンディションによってタイヤ特性が変化、そのなかで最適セッティングを見いだし、ミスを犯さぬプレーがシビアに求められた。それ故に新人にとって例年よりハードルが高いシーズンになったと言える。
チーム対決の狭間で苦戦のペレス。開幕後はマシン戦力をカバーし3戦入賞も有効なアップデートが少なく、孤軍奮闘。完走率は高く、タイヤマネージメントのスキルが随所で見られた。チームは最下位でありながらエースのように映る新人ラッセル。劣る現状のマシンパッケージにもポジティブな態度で、途切れることなくモティベーションをキープ。周回遅れにされても100%完走、ほとんどミスをしないルーキーのレース・キャラクターに注目。
伸びてきたのは新人ノリス、フランスGP終盤の集団バトルで見せ場を演じ“ドライバーズ賞”を。予選スピードにポテンシャルを秘める19歳、FIA-F2時代よりF1に上がってから頭角を表すルーキーはそうはいない。

公式ドライバーズランキングと同じ11位にリカルド、カナダGP予選4番手/決勝6位は前半のワークス・ルノーで唯一の戦果。“脱レッドブル”を決断し移籍したものの、シャシーもパワーユニット(PU/エンジン)も競争力が不安定。シャープなオーバーテイク・スキルを発揮できるチャンスも減ってしまった。
まったくF1テスト経験がなかったアルボンにポテンシャルを感じたのは、初めてのピットスタートから10位入賞した第3戦中国GPだ。メンタルの強さは満点☆に値する。経験不足な部分を懸命に補おうとする姿勢がチームに評価され、率直な言動がメディアにも好感が持たれていった(これを書いているところでレッドブル・チーム昇格が発表された)。

ルーキーには高いハードルの前半に、ベテランらしい巧さが光ったライコネン。フェアでシュアーに実戦をこなし、新生アルファロメオで入賞率75%、新人アルボンと同点の星獲得数7位に。つづくのがレッドブル・グループ傘下のふたりだ。混乱のドイツGPで表彰台3位クビアト、チーム戦略を活かしきった。
一方明暗がくっきり分かれたのはガスリー、夏休み前の連戦で結果を出せず、トロロッソへの“強制的・移籍”に。ナイーブな性格の彼はそれが表情に出る一面がある。後半ベルギーGPからプレッシャーをため込まずにリスタートだ。
