つまり、アルボンという選択肢は、現状考えられる最良のカードだった。そのことは、レッドブルが8月12日に出したリリースを読むと理解できる。このリリースでレッドブルはガスリーとアルボンをトレードのような形で入れ替えることを発表したうえで、こうも述べていた。

「この決定については、2020年以降のフェルスタッペンのチームメイトとして誰を起用するのがいいのかを決定するために、アルボンのパフォーマンスを評価することが目的となっている」

 このことからも、今回のレッドブルの決定は、「フェルスタッペンのチームメイトとしてアルボンが誰よりも相応しい」というものではないことがわかる。現在、レッドブルは2020年にフェルスタッペンのチームメイトになるべきドライバーには誰が相応しいのかを調査しており、アルボンはそのひとりで、残り9戦でそれを評価するというわけだ。クビアトに関しては、すでに評価が済んでいるというのがレッドブル側のスタンスで、それは過去にレッドブルで一緒に仕事したことがあるベッテルとリカルドについても同様だろう。

 つまり、レッドブルは2019年の残り9戦を2020年へ向けた準備に使用することを意味する。それはすなわち、フェルスタッペンは2020年もレッドブル・ホンダのステアリングを握るということにほかならない。

2019年F1第11戦ドイツGP日曜 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)とヘルムート・マルコ
2019年F1第11戦ドイツGP日曜 ピエール・ガスリー(レッドブル・ホンダ)とヘルムート・マルコ
2019年F1第12戦ハンガリーGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
2019年F1第12戦ハンガリーGP セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)

本日のレースクイーン

RiOりお
2025年 / スーパー耐久
raffinee μ's
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年1月号 No.1615

    ネクスト・フォーミュラ 2026
    F1からカートまで
    “次世代シングルシーター”に胸騒ぎ

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円