今では記者は、ドライバーについて結果のみに基づいて記事を書く。特にF2ではそうだ。なぜならF1で仕事をする多くの記者は、結果をチェックするか、レース中にもテレビ画面に目を向けている。彼らはすべてに注意を払うには忙しすぎるのだ。

2019年第8戦ハンガリー レース2で優勝したミック・シューマッハー
2019年第8戦ハンガリー レース2で優勝したミック・シューマッハー

 すべてのことに注意が払われないことで、結果自体が誤解を招くことになる。そしてシューマッハーは不当にも、不調なシーズンを送っていると見なされたのだ。第8戦ハンガリーでのミックに対する反応は、運が良かったのでスプリントレースに勝てたか、もしくはマシンの調子が良かったのだろうというものだった。

 だが、そんなことはない。ミックは年間を通してパフォーマンスを発揮しており、レース1でトップ8フィニッシュを果たしている。そしてスプリントレースではトップからリードしていた。たとえマシンが特に速くなくてもだ。ハンガリーでシューマッハーは、2018年と同様に、首位にいる際のプレッシャーに対処する能力を見せた。2018年にシューマッハーは多くのヨーロピアンF3選手権のレースを同じやり方で勝利したのだ。

 今後の兆しは前途有望だ。彼は現在ルーキーの中で3番手にあり、多くの不運な場面に見舞われてきた。シューマッハーがシーズン後半でさらに表彰台を獲得し、スプリントレースで勝つこともあるだろうという期待はまだある。だが私は彼のキャリアにとって最善なことは、もう1シーズンをF2で送ることだと考えている。

 このレベルでは経験に大いに価値がある。シューマッハーがFIA-F3の2年目のシーズンで、経験を用いてチャンピオンシップを制覇したように、彼はF1昇格を考える前にまずは2020年シーズンにレース1での勝利とトップ5入りを目指すべきだ。

 シューマッハーの名前は、彼がF1に到達できるチャンスがあることを意味するし、彼にはそれに見合うスキルもあるだろう。だがF2での強力なシーズンから結果を出すことで、彼は考える時間が持てるだろうし、F1に昇格するとなった時のために、さらに忍耐を身に着けることができるはずだ。

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